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近視

Image by David Travis

2016年の近視有病率は、東アジア約50%、北米約40%、西欧約35%、オセアニア・東アフリカ約10%で、日本やシンガポールでは約80%と高率です。


 2024年文部科学省「学校保健統計調査」によると、裸眼視力1.0未満の約8〜9割は近視に起因する。小学生では44年間で19.7%から36.8%へと約1.9倍に増加し、小・中・高校生で増加傾向がみられます。


 近視は度数が強いほど、網膜剥離や緑内障などの発症リスクが高まります。2020年の報告で強度近視では、正視と比べ網膜剥離約13倍、緑内障約3倍、近視性黄斑症は最大845倍とされます。したがって、近視が進行しやすい学童期から青年期にかけて、進行抑制が重要です。近視の発症には遺伝と環境の双方が関与します。

近視進行抑制

近視進行の抑制は容易ではなく、伸長した眼軸を元に戻すことはできません。そのため、生活環境の改善と予防を組み合わせ、進行を最小限に抑えることが重要であり、安全性が最優先となります。

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1)適切な眼鏡・コンタクトレンズ
眼鏡やCLは眼科医の処方に基づき適切な度数で使用します。過矯正では毛様体筋の緊張が持続し、眼軸延長を促して近視進行や眼精疲労の原因となります。

小児では調節力が強く測定が難しいため、眼科では必要に応じて調節麻痺点眼薬を用い正確な屈折値を決定します。

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2)近視進行抑制治療を以下に示します。当院では①〜③を実施しております。

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① 低濃度アトロピン点眼(0.025%)

2025年5月より使用可能となりました。近視進行を約30~70%抑制し、副作用は少なく安全であり推奨されます。

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② 多焦点ソフトCL

遠用・近用度数を配置したレンズで、日中の装用が可能であり、安全で推奨されます。

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③ 近視管理用眼鏡

調節負担軽減と周辺部ピントのズレの抑制により、眼軸延長を抑制し安全です。

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④ オルソケラトロジー

就寝時に特殊なハードCLを装用することで角膜形状を矯正します。効果はありますが、年齢とともに効果は低下し、就寝中に角膜が低酸素になり、感染症などのリスク管理が必要です。

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